February 28,2016

伊達政宗五常訓

 

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仁に過ぎれば弱くなる。
義に過ぎれば固くなる。
礼に過ぎれば諂へつらいとなる。
智に過ぎれば嘘をつく。
信に過ぎれば損をする。

気ながく心穏やかにして、よろずに倹約を用い金を備うべし。

倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり、この世に客に来たと思えば何の苦もなし。

朝夕の食事は、うまからずとも誉めて食うべし。

元来、客の身なれば好き嫌いは申されまい。

今日の行くを送り、子孫兄弟によく挨拶して、娑婆の御暇申するがよし。

 

 

意訳

相手を思いやり、優しくしすぎれば自分が弱くなってしまう。
筋を通そうと正しい行いばかりに囚われては融通がきかなくなり、柔軟な対応ができない。
礼儀正しさが過ぎれば、嫌みとなり逆に失礼である。
知識や経験が増え利口になると嘘をつくようになる。
他人を信じ過ぎれば損をしてしまう。

気を楽に、心を穏やかにして、多少の不自由があっても倹約を心掛けるように。

この世に客としてきていると思えば不足に思うことはない。

朝食や夕食が美味しくなくても「美味しい」と言って食べること。

元々、お客であれば好き嫌いを言う立場にはないのだから。

そうやって生きて、あの世へ帰るときには家族や子どもに、ちゃんと挨拶をして旅立てばいい。

 

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